ライブに行きたい子育て専業主婦が夫を説得する方法を考える

ライブに行きたい子育て専業主婦が夫を説得する方法を考える LIFE

好きなこと、好きなものって人間にとって、ものすごく大きな原動力だ。

この私も10代の頃は大好きなアーティストを大きな原動力にして、勉学に励み、ストレスに耐え、青春を謳歌した。

あんな充実した時間はもう来ない。

そう思っていたのに、衝撃的な出会いがあった。

子育て専業主婦に「推し」が現れる

実に十数年ぶりのこの躍動感。溢れ出るエネルギー。

ただ純粋に「好き」という気持ち。

この気持ちに背けるほど、今の私は強くない。

ああ、これが一般男性とかじゃなくて本当に良かったよ。

危うく泥沼不倫に走るとこだった。

「推し」って言葉が一般的に使われるようになってから、私には「推し」がいなかった。

でも、推しができた今、なんとまぁ日常の幸福感が100倍も増した。

気持ちに彩りが出て、無意識に口角が上がり、常に心が躍っている。

子供の小さな失敗も「大丈夫よー」と受け流せるようになっているのだ。

なんという絶大的な効果!

「推し」にはそういう意味の「尊さ」もあるのか。

自分の変化にも戸惑う。

子育て専業主婦「ライブに行きたい」気持ちが抑えられない

私の推しは Mrs.GREEN APPLE。

まだグループ名を打つのも慣れていない。そのくらいの見習い塾生だ。

ちょうど第一子を授かったときに彼らは活動し始めたようで、

まさに私が、妊娠・出産・育児に追われ、音楽にまーーーーったく触れていない時期から

ブィブィ世間を賑やかせていたらしい。

まじで羨ましいぜ。もっと早く存在知りたかったよ。

とまあ、そんな具合でいつの間にかミセスに沼っているこの現状。

youtubeで動画を見たり、CDで歌を聴いたり、家事と勉強の合間でミセスは私に至福の時間をくれる。

静かにじわじわと私の生活に溶け込んできたこの気持ちが、一瞬にして爆発する。

ライブ情報を目にしたからだ。

アドレナリンが噴出する。

手足、わきの下、あらゆる場所から興奮の汗が染み出てくるのがわかる。

蘇るのは若かりし頃のライブという独特の空気感と言葉では表せないような迫力と躍動感。

ああ、この人達のライブを直に味わいたい。

この人の声をできるだけ物質を通さずに、この耳で本物の歌を聞きたいと思ってしまう。

本当はマイクも介したくないくらい。

この耳元で歌ってほしいけど、それが叶わないならせめて同じ会場でその声を聴かせてほしい。

「純」な素材そのままの声を聴きたいと願う。

本能ってこういうことをいうのかな。

私はどうしても次のライブに行きたい。

子育て専業主婦、願望と現実との葛藤に悩む

「私はどうしても次のライブに行きたい。」

この正直な気持ちをすぐに抑え込もうとするは私の理性。

なんてったって、私は子育て専業主婦なのだ。

絶望だ。

自分のまっすぐな気持ちを受け止めてあげられないなんて。

でもこれが現実だ。

私は専業主婦である。

最初に断っておくが、我が家は裕福ではない。

ギリギリで生活している。

転勤夫との結婚のため私は会社員を辞めた。

そして持病も患っている。現在は回復に向かっているように思うが、対人の仕事ができない。

近い将来フルリモートで収入を得るための勉強はしているが、今の自分には稼ぎがない。

そして、まだまだ手のかかる子供たちがいる。

ライブの時間、移動の時間はお世話できない。

ライブは夜にかけて開催される。

しかも、一番近い会場でも高速バスと電車を乗り継いで行かないとならない。

事前にどう頑張っても当日は、家と子供のことで最も多忙な時間帯にかぶってしまう。

家族の食事は?

子供たちのお風呂は?

子供たちの寝かしつけは?

ここに紛れもない現実があって苦しい。

家族は大事だ。

大事だから今の自分の気持ちを諦めるのか。

子供がもっと大きくなるまで、自分の手で稼ぐようになるまで。

いつか来るであろうその日までずっとこの気持ちを抑え込んで、飲み込み続けていくのか。

本当にそれでいいの?

もしかしたら、その間に突然私の人生が終わるかもしれない。

人生何が起こるかわからない。

もしかしたら彼らが活動をやめてしまうかもしれない。

確かなものなんて何もない。

そう思ってしまうのは、やっぱり純粋に行きたいから。

自分のこの気持ちに蓋をできなくなっているから。

ならば、もういっそ私のこの正直な気持ちを一度しっかりと受け止めてあげよう。

どうやったら子育て専業主婦である私がライブに行けるのか。

願望をもつ自分と現実の自分で話し合いを始めよう。

子育て専業主婦、ライブに行ける道を探す

ライブに行く前提で物事を考えてみよう。

私が事前にしておくべきことは何か。

家族が少しでも気持ちよく、私を送り出してくれるようにするにはどうしたらいいか。

自分が夫の立場だったら?

自分が子供の立場だったら?

目を閉じて考えてみる。

子育て専業主婦がライブに参加する上で、家族がデメリットになる部分はどこだ。

 子育て専業主婦のお財布事情

まずは出費。

我が家はつい先日まで私が自由に使えるお金はなかった。

(もちろん独身時代に貯めたお金はあるが、ほぼ投資に回している。)

先述したが、転勤族なのでほぼ交際費もない。

あまり人と会わないので服飾費も美容費もそんなにかからない。

そもそもズボラだから東京にいたところでそんなにお金をかけるとも思えないのだけれど。

何か月か前に夫から「会社に持っていくお弁当を毎日作ってほしい」と言われた。

朝6時過ぎに出社する夫のお弁当を作るのは、正直言って面倒くさい。

一度は断った。(←オイ)

そうしたら、「時給1000円出すから」と夫から言い出したのだ。

これは即答「任せろ!」と。

まぁ結局、時給1000円ももらえず、月5000円に落ち着いてしまったのだけど。

月収5000円は勉強代とそれに係る設備代に使っていた。

さて、余談が長くなってしまったが、本題に戻ろう。

これを今から数カ月分貯めておけば、ライブ代と交通費は賄えるはず。

 家族の物理的負担と精神的負担を軽減するには

お金の面でのデメリットはクリアした。

残るは、家族の物理的負担と心理的負担の2つとなる。

自分が夫の立場だとして、専業主婦である妻が夜から朝まで不在になると分かったらどう感じるか。

我が家の夫は基本的には穏やかで恐らく表面上は「いいよ」と言ってくれると思う。

が、胸の内はどうだろうか。

腹黒い自分の心で考えてみる。

  • 妻だけ楽しいことしてズルい。
  • 子供を置いてかれるのは不安だ。
  • 家事はどうするのか。
  • 食事はどうするのか。
  • 妻がいつも忙しいとイライラしている時間帯にその妻が外出するなんてひどい。
  • 今度ライブに行くと言っているのに、部屋も片付いていないじゃないか。
  • 今度ライブに行くと言っているのに、ちょっとしたことで不機嫌になるな。
  • 今度ライブに行くと言っているのに、家族の食事は手抜きか。

自分で書き起こしておいて、背筋が凍るな。

嫌な感じだな。

夫の名誉のためにもう一度言うが、これはあくまでもドス腹黒い私が考えた感情に過ぎないのでよろしく。

でも、少なからずこのような感情を抱くかもしれない前提で解決策を探る。

まずは、感情面のケアが必要だ。

これはもう私の印象と頑張り次第というところだ。

推しのライブに行ける楽しみを心の支えにして、日々の家事育児を精一杯やる。

それしかない。

あとは、不在中の家事と子供の世話への心配事に関してだ。

大きな負担となるのが、食事、お風呂、寝かしつけ。

主にこの3つのミッションだ。

翌日の朝食は予め準備しておいて、当日の夕食に関しては、デリバリーOKとしよう。

子供が好きなものを届けてもらうことで、夫も作らなくて済むし、子供の機嫌も良くなる。

ここの財源も私の小遣いから出してもいい。

まあそこまでケチケチ言ってこないとは思うが。。

次はお風呂。

冬ならいっそお休みにしても良いかと思うが、今回は夏になるのでシャワーでびゃっと済ませてもらおう。

夏だから髪の毛も急いで乾かさなくても風邪はひかないだろうし、

そうだ、何より今より数カ月先なのだから、子供たちは今より成長しているはず。

そうであってほしい。

最後は寝かしつけ。

いつもは21時までという何となくの決め事があるが、この日だけは寝る時間に縛られない様に言っておこう。

時間が決まっているとどうしても焦ってイライラしてしまうから。

この日だけは時間にとらわれず、どうにか心穏やかに見守っていてほしい。

大丈夫、我が家の子供は時間が経てばちゃんと寝るから。

さて、次は自分が子供の立場だったらと考えてみよう。

「ママが居なくてさみしい。」

この一言に尽きるだろうな。

対処法としては、

  • 夕飯を好きなものにして気分を上げる
  • 帰ってきたら思い切り甘えさせてあげる

正直これくらいしか浮かばない。

さみしさを埋めるには、気分転換するしかないから、夫がどう頑張ってくれるか。

それに懸かっている。

それも含めて夫には伝えておこう。

子育て専業主婦、一人でライブに行くために家族にどう伝えるか

さあ、筋書きができた。

あとはどういうタイミングでどんな風に切り出すかだ。

まず最初に、正直にライブに行きたい旨を夫に伝えることから始めよう。

伝える順序

  1. 1日だけライブに行きたい
  2. ここからだと遠いので泊りがけになるかもしれない
  3. 申し訳ないけれど、その間の子どもの世話をお願いしたい。
  4. もし、その日仕事があれば東京の実家に子供たちを連れていく(予め実家にも伝えなくては)
  5. 夕飯はデリバリーで、できるだけ夫の負担のないように過ごしてほしい。
  6. 翌日に片付けが残っても自分が帰ったらやるから気にしなくていい。
  7. ここで打診し、返事を待つ。

もし、返事がNGだったら、

どうしたら可能か相談する。

この時、自分がムッとしないようにする。

できるだけ夫の気持ちを聞いて寄り添い、どうしたら解決できるか一緒に考える。

感情的にならないことが最重要だ。

なんとかOKの返事を引き出す。絶対に。そう絶対にだ。

OKの返事がもらえたら、

最大限の感謝を伝えよう。

そこから当日までは普段の倍は主婦業に取り組み、それまでに収入を得られるように努力もする。

特に、自分の機嫌には気を付ける。

兎にも角にも推しのライブのことを考えて、できるだけ笑顔で楽しそうにしておくことが重要。

妻のライブ参戦を許可したら、

  • 常に妻の機嫌がいい
  • 家庭が明るくなった

となれば、次回もライブの許可が下りやすくなるであろう。ははは。計算力も大事よね。

子供には、いつ伝えるのか。

これは早すぎるとずーっとネチネチ言われる可能性が高いのでできるだけ直前がよい。

当日まで黙っていられたらベストだ。

さみしい思いをさせるのはその時間だけで十分だ。

さあ、あとは夫に切り出すだけ。

最後に一つ、チケットを無事入手できるかはまた別問題である。(それこそ重要なんだが)

(追記)子育て専業主婦、夫への説得を試みた結果

私は、自分の好きなものを他の人に話すのが苦手だ。

薄々気づいてはいたけれど、確信してしまったのだ。

なんでかな、恥ずかしいというか、こそばゆいというか。

ここまで説得する過程を一生懸命考えているのに、実に臆病になってしまう。

でも、こういうことは早めに出してしまった方がいいに決まっている。

覚悟を決めて、話を夫に切り出す。

まずは、上記の「伝える順序1. 1日だけライブに行きたい」から話す。

夫「そうなんだ。いいよ。」

・・・。

ここまで読んでくださった皆さま、本当にごめんなさい。

なんて優しい夫。

まだ1.番しか伝えていないのに、快諾してくれる。泣きそう。

惚気るわ。こういうとこ好き。

一応、子供の世話のこともしっかり伝えた。

実際はその時期の仕事が忙しいから世話できるかわからないと言っているけど、仕事がなかったら子供たち連れて夫の実家に行ってくれるとのこと。

理解のある夫でよかった。

ミセスに浮気している妻でごめんなさい。

もう一度言うけど、

チケットを無事入手できるかはまた別問題である。(それな!)

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