なぜ建売住宅ではなく注文住宅を選んだのか

家づくり準備

最初は建売住宅を探していました

家づくりを考え始めた当初、私たちは注文住宅を建てるつもりはありませんでした。

条件に合う家があれば、建売住宅で十分だと思っていたからです。
当時はまだ住宅に関する知識も少なく、「戸建てに住めればいい」くらいの感覚でした。

しかし、家探しを始めてみると想像していたより簡単ではありませんでした。

私たちが家を建てたいと考えていた場所は現在の住まいから離れているため、見学できるのは基本的に休日だけ。

さらに探し始めたのは昨年の秋でした。
娘の進学のタイミングを考え、入居希望時期は再来年の3月。

そのため、あまり早い段階で理想的な物件に出会っても契約することができません。

かといって、のんびりしていると良い物件はなくなってしまう。
そんなモヤモヤを抱えながら建売住宅を見て回っていました。

建売住宅を見ていて感じた違和感

見学した建売住宅の中には素敵な家もたくさんありました。

でも、見れば見るほど「なんだか違うな」と感じることも増えていきました。

特に気になったのが吹き抜けです。
開放感があって見た目はおしゃれです。

実際、見学に行くと吹き抜けがあるだけで「わあ」と思います。

それでも私はあまり魅力を感じませんでした。
冷暖房効率が下がりそうだと思ったからです。

屋上テラスも同じでした。

休日にバーベキューをしたり、子どもが遊んだり。
そういう暮らしを想定しているのだと思います。

でも私は、
「雨漏りのリスクは大丈夫かな」
「雪が積もったらどうするんだろう」
と、つい現実的なことばかり考えてしまいます。

せっかくの設備なのに、自分が活用している姿が想像できませんでした。

なぜか必ずあるリビング横の和室

建売住宅を見学していて、個人的に不思議だったのがリビング横の和室です。
本当に多くの家に設けられていました。

夫は当初、「和室が欲しい」と言っていました。

理由を聞いてみると、
「気持ちいいから」
「なんとなくあった方が嬉しいから」
という答えでした。

もちろんその気持ちも分かります。
私も畳は嫌いではありません。

ただ、我が家にはハウスダストアレルギーの息子がいます。

私自身もアレルギー体質です。

そう考えると、「なんとなく欲しい」と「健康面への配慮」を比較した時、我が家にとっての優先順位ははっきりしていました。

和室そのものを否定するつもりはありません。
しかし少なくとも我が家にとっては、絶対に必要な空間ではありませんでした。


性能や間取りにもこだわりたくなった

建売住宅を見学する一方で、住宅についても調べるようになりました。

すると、

  • 耐震性能
  • 断熱性能
  • 気密性能

といった言葉を知るようになります。

どうせ住むなら冬暖かく、夏涼しい家に住みたい。
地震への備えもしっかりしてほしい。
そう思うようになりました。

さらに、私自身が毎日家事をする立場だからこそ、
間取りにもこだわりたくなりました。

私が理想としていたのは、できるだけ1階で家事が完結する家です。
リビング、お風呂、洗濯スペース、ファミリークローゼット。

毎日の移動距離を減らし、家事を効率化したいと思っていました。

ところが建売住宅を見ていると、
「収納があと少し足りない」
「ここにファミクロがあればいいのに」
と思うことが何度もありました。

太陽光パネルにも引っかかるものがあった

これから先の電気代や物価高を考えると、太陽光パネルにも興味がありました。

実際に太陽光付きの建売住宅もありました。
ただ、話を聞いてみるとリース契約になっているケースが少なくありませんでした。

最終的に自分のものになるまで10年近くかかると聞き、
「太陽光が付いているからお得」というほど単純ではないと感じました。

小さなことかもしれません。

でも家づくりを進めるほど、「本当に自分たちが納得できる家にしたい」という気持ちが強くなっていきました。

建物だけでなく立地にも納得できなかった

そして意外だったのが、建物より先に立地が気になり始めたことです。

見学した建売住宅の中には、建物そのものは素敵な物件もたくさんありました。

ですが周辺環境まで含めて考えると、なかなか決め手になる物件がありませんでした。

道が狭く入り組んでいたり、駅までずっと坂道だったり。
ゴミ集積所がすぐ目の前だったり。
また、近くに大きな川がある立地もありました。

ハザードマップ上では問題なくても、実際にその場所に立つと
「本当に大雨の時も大丈夫だろうか」と不安になることもありました。

実際に現地を歩いてみると、
「この坂を毎日通うのは大変そう」
「雨が降ったら道路に水が流れてきそう」
と感じる場所もありました。

どれも住めないほどの問題ではありません。

ただ、家は何十年も暮らす場所です。
だからこそ、小さな違和感を無視したくありませんでした。

特に私たちは、子どもたちの進学や通学も見据えて家探しをしています。
毎日通る道の安全性や歩きやすさは、家の性能と同じくらい大切な条件でした。

建売住宅を見続けるうちに、
「建売の中から選ぶのではなく、自分たちが住みたい場所を先に探した方がいいのでは?」
と思うようになりました。

今思えば、この頃から注文住宅への流れが始まっていた気がします。

こうして注文住宅という選択になった

建売住宅が悪いわけではありません。
実際に最後まで魅力を感じていましたし、条件が合えば選んでいたかもしれません。

ただ、そうして見学を重ねるうちに、
「こう暮らしたい」
「こういう家にしたい」
という思いが少しずつ具体的になっていきました。

そして気が付くと、その希望を一番叶えられるのが注文住宅でした。

家事動線を整えること。
性能に納得すること。
家族が快適に過ごせること。
そして、毎日の家事に追われる時間を減らし、自分や家族の時間を増やすこと。

私にとって注文住宅は、理想を詰め込むためではなく、毎日の暮らしを少しでも楽にするための選択だったのです。

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